歌舞伎町ボーイズ
 俺たちは、いろんなものを具に見ながら、日々過ごしていた。


 別に、いい物ばかりじゃない。


 むしろ、嫌なことの方が多い。


 もちろん、考えないことも、感じないこともない。


 人間など、所詮、感情の動物だ。


 実際、昔から、俺だって一筋縄じゃいかなかった。


 ホストクラブで、中年女などを相手していると、自ずとそういった人生を歩む。


 必然なのだった。


 議論の帰結として。


 いろいろある。


 日頃から。


 だが、一つとして、無駄な経験はない。


 全てが役に立っていた。
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