歌舞伎町ボーイズ
第5章
     5
 2019年10月31日午前5時2分。


 俺とコウジは歌舞伎町の目抜き通りで別れ、俺も自宅マンションへと歩き出す。


 辺りは閑散としていた。


 朝の新宿は抜け殻のようだ。


 夜のバカ騒ぎが収まって……。


 自宅へと歩き、部屋に着いてから、普段着に着替える。


 シャワーを浴びて、汗や脂を洗い流した。


 風呂上りにスマホを見ると、ユキからラインが入ってきている。


 <お仕事お疲れ様。今日会おうよ。午後3時に歌舞伎町の喫茶ベルチで>


 既読にしてから、返信した。


 <了解>


 一言打ち、手元にあるラインスタンプをベタベタと貼り付けて、送信する。
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