歌舞伎町ボーイズ
第54章
     54
 2019年11月4日午後6時2分。


 店は賑わう。


 俺もコウジも、客と酒を飲み始めた。


 アルコールは、加減している。


 ある意味、接客など、疲れることばかりだ。


 実際、俺たちホストにとって、こういうことは慣れてしまっていた。


 仕事など、終わらない。


 もちろん、俺にとって、ユキとの時間は大事である。


 互いに想い合っている以上、いつかは一緒になれる。


 普段は離れていても、メールやラインで連絡を取り合うからいいのだ。


 彼女もマックでの仕事はきついだろう。


 外国人に混じって、働いているに違いない。

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