歌舞伎町ボーイズ
 この街に。


 夜の帳が下りてくると、一際ヒートアップする。


 冬の繁華街には、いろんなことがあった。


 無性に、温かいものを食べたくなる。


 辺りは、凍えるような寒さだからだ。


 もちろん、街にいれば、ほぼ何でも買える。


 金など、腐るほど持っていた。


 不自由などしない。


 余っているのだ。


 普段からずっと。


 使いきれない。


 実際、金銭面で困ることはなかった。


 自由になる金ばかりだ。
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