歌舞伎町ボーイズ
第65章
     65
 2019年11月5日午前1時2分。


 真夜中だ。


 辺り一帯は騒がしい。


 接客しながらも、疲れが出るのを覚える。


 ホストの仕事など、きついことばかりだ。


 反吐が出るような現実もあった。


 元々、親とは仲が悪くて、嫌だったことを覚えている。


 実家を出たのも、必然だった。


 いいのだ。


 親などいなくても、ちゃんとやっていける。


 それに、当時は焦燥感もあった。


 ある意味、金を稼がないと、一人前じゃないと思っていたのだ。

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