歌舞伎町ボーイズ
 ホストなど、たとえ汚い仕事ではあっても、手っ取り早くまとまった金銭を手に出来る。


 迷うことなく、この業界に入った。


 夜の世界など、いろんな人間がいる。


 最初は戸惑うこともあった。


 酒を飲むのが、得意じゃなかったからだ。


 未だに、俺自身、アルコールというものを極力避けている。


 なるだけ口にしない。


 ウーロン茶などで我慢する。


 仕事中は、きついなどと言ってられない。


 女性客たちが、次から次に高い酒を頼んでくるからだ。


 その相手をする。


 夜の時間というのも、非常に長く感じていた。


 もちろん、冬場など、暖房が入っても、足元などは寒い。
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