歌舞伎町ボーイズ
 俺たちは10数年前、同じ感情だった。


 ユキも大学進学を止めて、実家を飛び出し、俺たちと知り合ったのだ。


 ここ新宿歌舞伎町で。


 俺が愛撫を繰り出すと、彼女が喘ぐ。


 体中のラインに沿って、唇を滑らす。


 そして互いに性器同士を刺激し、舐め合った。


 ゆっくりと挿入し、膣奥まで突く。


 達した瞬間、俺の出した精液はユキの中で溢れ返った。


 オーガズムを迎え、互いにベッドの中で息を荒くする。


 午後4時57分。


 一緒にシャワーを浴び、体を清潔にした。


 今日は、俺の方はクラープへの出勤予定はない。


 コウジは行ってると思う。
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