歌舞伎町ボーイズ
第7章
     7
 2019年10月31日午後5時26分。


 互いにバスルームから上がり、水分補給して、ゆっくりし始めた。


 ユキも基本的には俺と似たような感情を持っている。


 部屋には彼女が静かなムードミュージックを掛けて、寛げるようにしていた。


 昔から、ユキは上品だ。


 大和撫子系で。


 スマホを取り出して、コウジにラインを送る。


 疲れているだろうとは思いながらも……。


 あっという間に同じグループ内にメッセージが拡散された。


 コウジは歌舞伎町の他のホストともつるんでいる。


 既読になり、テーブルにスマホを置いて、寛いだ。


「ケン」
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