歌舞伎町ボーイズ
「普段マックでどんな仕事してるの?」


「裏方よ。製造とか、廃棄とか」


 ユキは歌舞伎町の店では、表にはいないらしい。


「たくさん作っても、捌けないから、捨てる分も多いの」


「そう?もったいないな」


 本音が漏れ出る。


 実際、マックで働く人間はファーストフードに関して、あまりいい意識を持ってないらしい。


 だが、俺は違う。


 定期的にハンバーガーなどを食べたくなるのだ。


 彼女は製造する側として、進んで食べたくはないようだ。


 午後6時23分。


 辺りが暗くなり、新宿にも夜が訪れた。
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