歌舞伎町ボーイズ
 コウジはすでに金儲けのことを優先して考えてるようだ。


「危ないことするなよ。店長が常日頃から言ってるだろ。半グレとは関わるなって」


「まあ、確かにそうだな。安全策で行かないと、とんでもないことになるし」


 コーヒーを啜りながら、言う。


 すぐに二人分のランチが届いた。


 スマホのクーポンで2割引だ。


 食べながら、しばらくゆっくりする。


 俺たちも昔散々なことをやらかしたのだが、未成年だったから、罪に問われなかった。


 今すれば、即逮捕だろう。


 だが、俺自身、そう短絡的じゃない。


 難しいことはある。


 ある意味、相当な事を考えていた。


 俺にとって、コウジやユキは守るべき仲間だ。
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