歌舞伎町ボーイズ
 出稼ぎなどと言って、実際、故国にたくさんの金を送るのである。


 もちろん、俺たちが街を彷徨う時、いろんな人間たちと会う。


 尹流グループの人間たちは、毎夜のように街に来ていた。


 クラープにも関係者が来ることがある。


 ジュンが、


「暴力団お断りです」


 と言って、断っていた。
 

 まだいいのだ。


 店がしっかりガードしているから……。


 仮に浮草のように浮くようじゃ、終わりなのだし……。


 午後4時半前まで、コンビニで雑誌を立ち読みしたりして、時間を潰す。


 そして時間になり、店に行った。


 今日も営業が始まる。
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