歌舞伎町ボーイズ
第16章
     16
 2019年11月2日午後7時22分。


 クラープは賑わい続けていた。


 いろんな女性客が来る。


 大抵年輩だ。


 俺たちホストも、いろいろ考える。


 確かに肉体も心もだいぶ疲れていた。


 午後8時15分。


 休憩時間に入り、スマホでラインを見る。


 メッセージはたくさん入ってきていた。


 コウジが、


「ケン、新宿署の組対の刑事がずっと張り込みやってるよ」


 と言ってくる。
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