歌舞伎町ボーイズ
「ああ、分かってる。……確か、新田警部補が班長だよな?」


「うん。あのデカは凄腕だからな。……正直、尹流グループ壊滅は時間の問題だと思うよ」


「まあ、そうかもな。この街で散々美味しい思いしてきたから、ここらで潰れるだろうね」


「ああ。歌舞伎町関係のラインも、最近、そのことばっか取り上げてあるし」


 コウジも典型的なネットオタクだ。


 ずっとスマホを使っている。


 俺もミネラルウオーターを飲みながら、一息ついた。


 ユキは今頃、歌舞伎町のマックでバイトしているだろう。


 夜勤のシフトだと、外国人と一緒に働く場合が多いと思う。


 気に掛けていた。


 この街では、いろんなことがあるのだし……。


 午後8時35分。


 休憩が終わり、また接客し始める。
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