歌舞伎町ボーイズ
第19章
     19
 2019年11月3日午前零時25分。


 日付が一つ変わっても、真夜中のクラープは盛り上がり続ける。


 俺たちホストも客に酒をオーダーさせ、飲ませ続けていて、大繁盛だ。


 もちろん、俺も飲み過ぎない。


 普段、店にいる時ぐらいしか、アルコールを口にしないのだし……。


 時折、スマホを見る。


 夜間もネットのニュースサイトには、いろんな記事が配信され続けていた。


 傍らでは、コウジが客相手に冗談を言いながら、接客している。

 
 俺も客から誘われて、ジョークを飛ばしながら、話に加わった。


 疲れはある。


 深夜の勤務は酷だ。


 午前1時24分。

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