指輪の魔法がとけた時
「フン、じゃあなんで指輪したままなんだよ。
ごまかすなよ、好きなんだろ俺のこと。

怒ってるよな、ずっとほっといたんだもんな。
今日は時間あるからほっといたぶん、たっぷりと可愛がってやるよあすか」

捕まれていた手を思いっきり引かれて、亮二の胸に身体を預けかけたときに、私の肩を大きな手が掴み

「その手離してくれよ、棚橋課長」

怒気を含んだ低い声が背後から聞こえて、私はその声の主に背後から抱き締められた。
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