指輪の魔法がとけた時
左手で輝く指輪はすぐにみんなの目にとまってしまった。
「あれっ!長谷川さん、右手から左手にかわってる!」
「なになに!ようやくゴールインなの!?おめでとう」
「ねぇ、お相手はどんな人?いい加減もう教えてくれてもいいよね?」
あっという間にみんなに囲まれてあわあわしている私を、慎はデスクからニヤニヤしながら眺めている。
「えっと…」
口ごもる私に同期の田仲がポツリと言った。
「渡瀬課長、そこで楽しそうに傍観してないでいい加減助けてやったらどうですか?
長谷川の相手って課長ですよね」
田仲の発言に第一営業部フロアーの女性たちの悲鳴に近い歓声があがった。
だって、慎を狙っている女性社員がほとんどだったから…。
「あれっ!長谷川さん、右手から左手にかわってる!」
「なになに!ようやくゴールインなの!?おめでとう」
「ねぇ、お相手はどんな人?いい加減もう教えてくれてもいいよね?」
あっという間にみんなに囲まれてあわあわしている私を、慎はデスクからニヤニヤしながら眺めている。
「えっと…」
口ごもる私に同期の田仲がポツリと言った。
「渡瀬課長、そこで楽しそうに傍観してないでいい加減助けてやったらどうですか?
長谷川の相手って課長ですよね」
田仲の発言に第一営業部フロアーの女性たちの悲鳴に近い歓声があがった。
だって、慎を狙っている女性社員がほとんどだったから…。