指輪の魔法がとけた時
慎に身体を預けて寄りかかり、すっぽりと抱き締められて耳や頬を掠める唇がとても心地いいのだ。

「でも、本当のことだし隠す必要ないだろ?

俺とあすかは恋人同志だし、俺たちは結婚するんだから」

「…するなんて言ってないから!」

「あれ?俺を押し倒した責任とってくれるんじゃなかったっけ?」

耳に舌を這わされてびくんと身体が跳ね上がる。

「慎の貞操奪ってないんでしょ?
責任とる必要ないんじゃん!」

「ふーん、そんなこと言うんだ。
じゃあ、俺があすかの貞操奪っちゃうから、責任もって一生面倒みるよ」

妖しく微笑んだ慎は、私の身体の向きをかえて、ゆっくりとそのままソファーに押し倒した。
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