お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。



***


そして迎えた休み明けの月曜日。

いつもどおり先輩を起こしに行って、一緒に登校するのは変わらず。


ただ変わったのは、先輩を呼ぶときは"暁生先輩"って呼ぶようになったこと。


まだ全然慣れないけど、暁生先輩って呼ぶとちょっと嬉しそうな顔をしてるような気がするし、機嫌もよさそう。


クラスに登校してから、沙耶にそのことを話してみると。


「え、何それ。あんたたち付き合ってんの?」

「え、いやいや付き合ってないよ!?」


「いや、どー見ても、どー聞いても、カップルのやり取りのようにしか感じませんけど??」


やれやれと呆れた様子の沙耶。
違うって否定してるのに。


「か、カップル……」

「もう同棲始めたら??」


「いやいや……」

「ってか、もう同棲してるようなもんか」


そんなずっと一緒にいるわけじゃないし、暁生先輩のお世話してるだけなのに。

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