お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。



忘れてなんかないもん。
興味なさそうに、そう言い放ったくせに。



「今はかなり欲情してんだけど」

「うそ、嘘だぁ……っ」


「嘘じゃないし。
なんならこのまま抱いていーの?」


顔近い、めちゃくちゃ近い。
キスできちゃいそうなくらい、迫ってきてる。


「抱くって、抱きしめるってこと……っ?」


「んーん、意味違う。
杞羽の身体ぜんぶもらうって意味」


「ぜんぶは、まだあげたくない……っ」


「こんなエロい誘い方しといてくれないの?」


お互いの吐息がかかって、
あと数センチ、唇が動いたら触れちゃいそう。



「誘ってないの、ただ熱で身体がだるくてね、頭がほわほわーんってしてるの」


「……んじゃ、俺にはおあずけ?」



あっ、少しシュンッてしてる。

ここでおあずけって言ったらどうなっちゃうのかな。

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