お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。
視界に映る背の高い男の人は……暁生先輩。
その隣に
スラッとした、モデルのような体型の美人な女の人がいた。
わたしみたいな子供っぽい高校生じゃなくて……まさに"大人の女"みたいな感じで。
たぶんだけど、年上……。
そりゃ暁生先輩みたいなかっこいい人には、年上の美人がお似合い……って?
なんで、なんでわたしがこんな変にモヤモヤした気持ちになるのか全然わからない、わかりたくもない。
きっと、隣にいる女の人は
わたしが知らない暁生先輩を知ってるような気がして。
無性に悲しくなって、悔しくなって。
スカートの裾をギュッと握ったと同時に。
今まで先輩と過ごしてきたはずの時間が、この一瞬で一気に霞んで見えた。