お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。
「なんでそう思うのよ〜。何か見たの?」
「この前……すっごく美人な年上の女の人と腕組んで歩いてたから。
それ見たら、なんかわかんないけどモヤモヤしちゃって……。先輩の顔見たくなくなっちゃった…みたいな」
そう言ったら、沙耶があらまという感じの顔をして。
「え……それはつまり、もうすでに杞羽は春瀬先輩に落ちちゃってるってこと?」
「え……はっ、えっ!?」
お、落ちてるって、それってつまりわたしが暁生先輩を好きになってるって言いたいってこと!?
「え、だってそうでしょ。ようは、春瀬先輩が他の女の人と一緒にいるの見てモヤモヤしたわけでしょ?それってつまりヤキモチじゃん」
「え……えっ、そ、そんなことないもん…!!」
違う違う、ヤキモチなんて。
だってなんでわたしがヤキモチ焼かなきゃいけないの?
別にわたしには関係ないことなのに。