お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。
「マンション間違えてるってことは……」
「ないけど」
つ、つまり……わたしの部屋のお隣さんは、この面倒くさがり屋の先輩ってこと!?
「う、うそ……。そんな信じられないです。
てっきり隣の住人さんは頼りになるおばちゃんが住んでるのかと期待してたのに……」
まさかこんな頼りにならなさそうな人がお隣さんで、しかも同じ学校の先輩だなんて。
「……なんかよくわかんないけど。
子猫ちゃんはなんでここにいるわけ?」
「えっ、だって……」
「まさか俺のあとつけてきたとか?」
かなり怪しい目で見られた。
「いやいや、それはないです」
なんでわたしが先輩のストーカーで不審者みたいな扱いになってるの。
むしろ先輩のほうがいきなり現れて、こんなところでしゃがみ込んでるから不審者みたいなのに。
「んじゃ、なんでここにいんの?」
「だから、それは……、わたしの部屋が先輩の隣の部屋なので……」