お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。
クスッと笑って、
最後に唇の横スレスレにキスをしてきた。
「……ほんとは我慢するつもりだったけど、我慢する意味とかわかんないしね」
そんなことを言ってくる先輩の意図はまったく読めない。
かわりに心拍数がどんどん上がっていくだけ。
***
お昼休み。
いつもどおり沙耶とお弁当を食べていたら。
「んで、杞羽さん。
わたしに何か報告することは?」
「へ……っ、報告…とは?」
沙耶が何かあったんでしょー、お見通しですけどって顔をして聞いてくる。
「最近またマンションのほうに戻ったんでしょ?」
「う、うん……」
「んで、春瀬先輩にいろいろされちゃったと」
「うん……んん!?」
いやなんか話の流れでフツーに肯定しちゃったじゃん……!!
「へぇ、いろいろされちゃったんだ?」
「い、いや……っ、されてない、から……っ」