お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。
わたしのこと好きでもなんでもないくせにキスとかしてくるなんて、ただの女たらしみたいじゃん。
それにわたしみたいなお子ちゃまは遊びで、本命はスタイル抜群の美女…的な。
はぁぁほんとに嫌だ嫌だ。
こんなに先輩のことでいっぱいになってる自分がどうしようもない。
「でもさー、春瀬先輩は好きでもない子に手出さなそうに見えるけどね」
「この前……美人と歩いてたのに……?」
「ほら出た杞羽のヤキモチ」
「だ、だからそれはちが……」
「ほんとはもう好きで落ちちゃってるくせに〜」
「うぬ……っ」
ヤキモチとか
好きとか
落ちてるとか。
もうぜんぶ認めざるを得ないみたいな……。
否定してるのに否定しきれてない…みたいな。
好きになったって、全然いいことないのに。
気づいたら抜け出せなくなるところまできちゃってるし……。