お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。
ここで事実を告げるしかないので伝えてみた。
「……ふーん、子猫ちゃん俺の部屋の隣に住んでんの?」
まるで都合がいいじゃんみたいな顔をしながら言ってくる。
「そ、そうみたいです。認めたくないですけど」
「何それ」
こんなの漫画とかドラマでしかみたことない展開すぎてついていけそうにない。
とりあえず、もうこれで先輩と話すことはないから早いところ自分の部屋に入って……。
「って、どいてください先輩!」
わたしが自分の部屋に入ろうとすると、なぜか阻止してくる先輩。
「ねぇ、子猫ちゃんさ。
いま俺がすごーく困ってんのわかんない?」
「は、はい??」
いや、そんなのわかんないし!
ってか、そんなところでしゃがんでないで早く部屋に入ればって感じだし!
「それくらい察してよ」
「いや無茶言わないでください」