お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。



***


「えっ、あっ……うそ」


放課後。


今日は沙耶と散々遅くまで遊んで、夜の7時を過ぎた頃にマンションに着いたのはいいんだけど。


「か、鍵がない……」


何と部屋の鍵を学校に忘れてきてしまうという大惨事を起こしてしまった。


キーケース丸ごと学校に置いてくるって間抜けすぎるじゃん……。


しかもよりにもよって、キーケースにつけていない暁生先輩の部屋の鍵はちゃっかり持っているという……。


うぅ、もうこうなったら暁生先輩の晩ごはん作ったら、急いで電車に乗って実家に帰るしか……。


あぁ、でも最近、暁生先輩に寝るギリギリまで部屋にいてほしいって言われてるから。


寝るのが早くて10時ごろだとしたら、もう電車ないじゃん。


となると、わたし今晩野宿……?


うっ、それだけは避けたいから。
今日のところは晩ごはん作ったら帰らせてもらえるように頼むしかない。

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