お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。



わけを話してみたら、これまた失敗。


「それなら俺の部屋で泊まればいーじゃん」


「え……っ、えっ、やっ、無理です……っ」


晩ごはんをささっと作り終えて、鍵を忘れて実家に帰りたいと相談してみたらまさかの返答。


泊まればいーじゃんって……。

何でそんな軽く言えちゃうものなのって。


いま先輩はお風呂から出たばっかりで、髪をタオルでわしゃわしゃ拭きながら、なんてことないって感じで言ってくるから。


さっきから先輩が近づくたびに、ふわっとシャンプーの香りがして、これだけでドキドキしてるわたしの心臓ぜったいおかしい。



「無理じゃないし。
ってか、それなら帰す気ないんだけど」


グッと腕をつかまれ、引き寄せられて

あっという間に先輩の香りに包まれた。



「う……あっ、……ぅ」


「どーしたの。そんなかわいー声出して」

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