お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。



どうしたもこうしたもない……っ!
ぜんぶ先輩のせいだっての……!


「や……っ、ちょっ、どこ触って……」

腰のあたりにある手に力がこめられて、さらに離さないように抱きしめられちゃう。


「泊まるって言わないと、もっと触っちゃうけどいーの?」


「ぅ……そんなの、ずるい……です」


わたしもわたしで、はっきり嫌だって突き放さないのどうかしてる。


またこうやって流されて、先輩の思うがままに遊ばれるだけなのに。



「……ずるいのは杞羽のほう」


なんて言いながら、おでことか頬とか、唇以外のところにキスを落としてくるから、確信犯以外の何者でもない。



それで結局、ダメだって言えなくて。


今日の夜……一晩だけ


危険な一夜を過ごすことになってしまった。

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