お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。



もともと先輩の顔はかなり整ってるのはわかってるけど、寝顔まで整ってるなんて。


暗闇の中でシーンとしたこの空間が、なんでか妙に緊張しちゃう。


何も起こるわけない……と思ってるし、起こっちゃいけないはずなのに。



ほんとにわずか……少しだけ、何か起こるんじゃないかって、微かに期待してるの意味わかんない。



今この瞬間……暁生先輩を独占できてるのは自分なんだって。



甘い言葉も、ささやきも。

甘い顔も

甘いキスだって、触れるのだって。



ぜんぶ

ぜんぶ


わたしだけのものになったらいいのに……。


わがまま……。
これじゃ先輩と大して変わんない。


ううん、むしろどんどん欲張りになっていくから。


触れちゃダメって、理性は正常なはずなのに手が自然と暁生先輩に伸びてしまう。


サラッとした髪に優しく触れた。

いま目を覚まされたらなんて言い訳したらいいのかな。

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