お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。
「んじゃ、手短に言う。困ってるから助けて」
「た、助けてと言われても……」
おろおろしながら、なるべく先輩と距離を置いて話そうとしたら急に立ち上がってきた。
そしてグイグイわたしに迫ってきて、後ろに2、3歩下がると、手に冷たいコンクリートが当たった。
気づいたら真後ろは壁。
目の前には先輩のネクタイ。
少し顔をあげれば、つまんなさそうにこっちを見てくる先輩の顔。
下から見るこのアングルでも顔整って見えるってどうなってんの……って、今はそうなことどうでもいい!
「へぇ……。俺は今朝困ってるところ助けてあげたのに?」
「そ、それに関しては感謝しております」
「ここで困ってる俺を助けないとか恩を仇で返す気?」
「い、いや、あの助けないとは言ってないんですけど。ただ、わたしに何をしろと…?」