お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。
「はぁ……っ、はぁ……っ」
全力で地面を蹴って。
目から流れる涙はぜんぶ無視。
心臓がバクバク激しく音を立てて、もうこれ以上は限界だって悲鳴をあげてても足を止められない。
何も考えたくなくて、さっきの2人を早く忘れたくて。
荒い呼吸、落ち着かない鼓動。
マンションに着いて部屋に入った途端、
ドアにもたれかかったまま、足元から崩れるように地面に座り込んだ。
「うぅ……やだ、何これ。
いつの間にか先輩のことでいっぱいじゃん……っ」
気づいたら
暁生先輩のことが好きすぎて、
もう抜け出せない……。