お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。



「若い子にそんなふうに言われるなんて嬉しいなぁ〜。暁生は容赦なくおばさんとか言ってくるから」


すると飲んでいた缶をテーブルの上に置いて、「あなたもよかったら飲む〜?」なんて聞いてくる。


「あっ、でも高校生だからお酒はまだダメか〜。ジュースとか買ってたかなぁ」


菜津さんの様子を見ると、ここにしばらく泊まっているような口ぶり。


「たぶんもうすぐ暁生帰ってくると思うけど、よかったら待つ〜?」


「あの……ここに、泊まってるんですか……?」


菜津さんの質問に答えずに、逆にこっちが質問を返してしまった。


こんなの聞いても、答えによっては自分の首を絞めるだけなのに。



「んー、そうね。ここ最近ずっと泊めてもらってるかも〜。彼氏に家追い出されちゃったから」


そういえば前に浮気がどうとか話してたような。

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