お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。
それで都合よく暁生先輩の家に転がり込んでる……的な?
つまり……菜津さんにとって暁生先輩は都合の良いポジション的なやつ……とか。
大人の世界ではこんなの当たり前のことなの……?
「わたしいつも彼氏との間でケンカとか絶えなくてね。だからいつも暁生に愚痴聞いてもらったりしてるわけ〜」
菜津さんは別に暁生先輩のこと好きじゃない。
でも暁生先輩は菜津さんのこと放っておけないから、こうやって泊めてあげたりしてる……。
「そう……ですか。暁生先輩と付き合ったりはしないんですか……?」
「ないない〜。暁生と付き合うとかぜったいありえないし〜」
軽くあしらわれて、ものすごく気分が悪くなった。
わたしがどれだけ頑張っても手に入らない暁生先輩の気持ちを
この人は手に入れることができるのに。
それをありえないって、簡単に言われてしまったのが悔しくて。
でも、たぶんそれは、うらやましさが大半を占めてる。