お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。



そんなこんなで、やっと家の中に入ることができた。

もちろん、困ってると言っている危険な先輩も一緒に。


「引っ越してきたばかりで少し散らかってますけど」

「んー、俺の部屋よりはきれいかも」


今日出会ったばかりの男の先輩を部屋にあげることになるなんて、今朝のわたしからしたらぜったい考えられない。


小さなダイニングテーブルを買っていて、いちおうイスは2脚あるので先輩に座ってもらう。


とりあえずお客さん……的な感じの人なのでお茶を出してあげた。


「ど、どうぞ」

「へー、気が利くね」


そして先輩が座る正面のイスにテーブル1つ挟んで座った。


「それで、ワケを説明してほしいんですけど」

「んー、まあとりあえず子猫ちゃんの名前教えてよ」


「紗倉杞羽……ですけど」

「へぇ、可愛いじゃん杞羽って名前」

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