お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。
「え……ち、さと……っ?」
抱きしめられてるせいで、ほぼ目の前に千里の身体があって。
同時にいろんなことに気づかされた。
わたしを覆ってしまうくらいに大きくなった身体とか。
しっかりした……男の人って感じの腕とか、身体つきとか。
意識してなかっただけで、千里は昔とは全然違って、"男の子"じゃなくて、"男の人"になっていた。
「つーか。こんだけわかりやすく杞羽だけのこと守ってそばにいてきたのに」
「それは幼なじみだからとかじゃ……」
「バーカ。幼なじみよりも、お前のこと大切で好きだからそばにいたいんだよ」
珍しくストレートにかっこいいこと言ってる。
いつもだいたいかっこいいこと言う時とか、照れて言えないくせに。
なのに今は、堂々としてて言葉に迷いがない。