お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。
謝らなきゃいけないのは、自分勝手なわたしのほうなのに。
「お前が泣くから。たぶん今アイツのことで頭いっぱいになってんのに、俺が好きだって伝えてもっと混乱させてんのかなって」
「うぅ、千里の言う通りだけど……っ」
「だろ?俺は誰よりも杞羽のことわかってる幼なじみだからな」
無理した笑顔を貼りつけて、笑ってくれてるのは千里の目一杯の優しさだと思う。
「最後にちゃんと伝えとくけど。杞羽への好きって気持ちは本物だからな。ただ、俺が一方的に想ってるだけで、変に気遣って気持ちに応えなくちゃとか考えんなよ?」
「…うん」
わたしが悩まなくていいように、ぜんぶわかりやすく言葉にしてくれて伝えてくれる。
「俺はお前のそばにいてやることしかできねーし、他になんもしてやることもできねーけど。なんか困ったときはぜったい助けてやるから。幼なじみとして」
いつだって千里は
わたしにとって、ヒーローみたいな存在だ。