お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。



ほんとに思ってるのかわかんないくらい棒読み感満載というか。

ぜったいわたしに興味なさそう。


「それで、先輩のお名前は。あと、何年生なんですか?」


「春瀬暁生。今年たぶん3年になった」

たぶんって、この人自分が何年生になったかすらも把握してないってやばくない??



「それで、今日泊めてというわけのわからない発言について説明してほしいんですけど」


「言葉のとおり。泊めてほしいから頼んでる」

「意味不明すぎます」


「話は簡潔にって聞いたことない?」

「簡潔すぎてかなり困ってます」


「ってか、杞羽って一人暮らしなの?」

「ひ、一人暮らしですけど。……って、なんで杞羽って呼び捨てなんですか…!」


フツーにさらっと杞羽って呼ばれて不意にドキッとした自分がとても恥ずかしい。


「んー、杞羽って呼びやすいし可愛いし」

「っ……!」


いかん、なぜドキッとするんだ自分…!!

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