お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。
「えっ、なんでメイクなんかするの」
「決まってんじゃない、いい男を捕まえるためよ」
「は、はぁ?」
いったいなんのことなのかさっぱり。
結局されるがままに進められて。
ベースが完成して。
ちょっと派手なピンクのアイシャドウを目元に軽く入れてもらって。
チークはちょっと濃いほうがいいとか。
まつ毛はビューラーでしっかりあげてもらって。
最後に青みピンクのマットなリップと、その上にグロスを重ねて。
「はい、完成〜」
わたしの顔をジーッと見て満足そう。
「えっと……これは」
「はーい次。髪巻いてあげるからー」
鏡を見てる暇もなくて、あっという間に次に進んじゃってるし。
ってか、沙耶のカバンの中からいろんなコスメとかアイロンとかポンポン出てくる。