お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。
周りを見たら、ザッと男女合わせて10人くらいいる。
「ちょっと、沙耶……っ!なんで合コンなんて連れてきたの……!」
「決まってんじゃない、春瀬先輩を諦める手段のうちのひとつよ。梨花に頼んでセッティングしてもらったのよー。イケメンよろしくってね」
「だ、だからって何もこんな急に……」
沙耶に必死に話してる時、なんか視線を感じてそっちのほうを見てみたら。
えっ、うわ……うそ、なんで。
ここにいるわけない……というか、いてもらってかなり困る相手が目線の先に座ってる。
「ちょっと待って沙耶……!!なんか見覚えのある人いるんだけど……!!」
あわてて沙耶の腕をグイグイ引っ張って、相手に気づかれないように指を差して沙耶に伝える。
「え、あらまあ。なんて偶然、春瀬先輩いるじゃん」
なんとそこに暁生先輩がいて。
これはパニックどころの話じゃない……!