お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。
てっきり沙耶が仕組んだのかと思ったけど、セッティングしたのは梨花ちゃんだから、沙耶は本当に知らなかったみたい。
……って、これかなりまずくない……?
さっき暁生先輩めっちゃこっち見てたし。
気づいてないわけないし。
ってか、なんでここにいるの。
菜津さんいるくせに。
「はーい、じゃあ全員揃ったんで自己紹介していきましょー!」
梨花ちゃんの声がかかって、抜け出すチャンスを完全に逃してしまった。
うぅ……もう空気と同化したい……。
できるだけ目立たないようにして、端っこの席を確保してタイミング見計らって抜け出そう。
みんな淡々と自己紹介して、わたしも目立たないようにさらっと喋って。
女の子はわたしと沙耶含めて5人。
男の子も同じ人数。
そして、予想はしてたけど沙耶以外の子たちほとんどが暁生先輩がタイプだって騒いでる。