お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。



「こ、ここキッチンだから、危ない……っ」


「んー、じゃあこっちおいで」


さっきまで火を使っていたのに、器用な先輩の手がキスをしながらピッと停止ボタンを押した。



そしてそのまま腕を引かれて、ガスから遠ざけられて、またキスされて。



「……なんかエプロンとかもいーね」


「ふぇ……っ?」


「この後ろの紐とかさ、ほどきたくなる」


フッと笑って、首筋の後ろで結ばれていたエプロンのリボンがシュルッとほどけた音がする。


やだもう、ほんとにやりたい放題。


「ぅ……っ」


「無抵抗な杞羽チャンも可愛いね」


言い方めちゃくちゃわざとらしい。


なのにいちいちドキドキしちゃうわたしの心臓はぜったいおかしい。



「こ、ここで止まってくれないと怒ります……よっ」


「んじゃ、夜なら好き放題していーの?」


「す、好き放題って…」


いったい何するつもりなの……!!

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