お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。



ごはんを食べ終えてからもずっとベッタリ。


しまいにはお風呂までついてくるし。


もちろん一緒に入るなんて無理だから拒否したらなんでか拗ねてるし。


まるで小さな子どもみたい。



それで、ようやく寝る時間になれば。



「うぅ、潰れそうです……っ」


なんでか抱き枕にされてる。

ガッチリ抱きしめて、ぜったい離してくれない。



「なに、もっと抱きしめてほしいって?」


「言ってないです言ってないです!」


「わがままだね、杞羽チャンは」


「うぎゃっ……」


全然話聞いてくれないよ。
どうやら先輩の耳は都合の悪いことは聞こえないようになってるっぽい。



「ほんとはもっと杞羽に触れたいのに我慢してる俺えらいよね、褒めてよ」


もう、なんでそんな上からなの…!
何様ですかって聞いてやりたいくらい。

< 257 / 350 >

この作品をシェア

pagetop