お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。



「じゃあ俺が死んでもいいんだ」

「は、はい??」


「ここ数日まともにごはんも食べてないからお腹も減ってるし。明日あたりぶっ倒れてるかも」


シュンッとした顔して、嘘を言っているようには見えないけど……。

いや、でも一緒に住むのは無理だし。



「一緒に住むのは無理ですけど……。今日助けてくれたお礼として、晩ごはん食べていきますか?」


いちおう朝助けてくれたわけだし、わたしができることはこれくらいだし。


「んー、泊まりたい」

「そこは断固拒否です」


「杞羽のケチ」


ムスッとして拗ねてる。

わたしよりも年上で、先輩のくせに全然先輩らしくないというか。


「ケチなんて言ったら今すぐ追い出しますよ」

「うそ。杞羽チャンかわいいー」


ぜったい思ってないでしょ……!
そんなわかりやすく棒読み感出さなくてもいいのに。

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