お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。
「だって暁生先輩のお姉さん…菜津さん、本当に美人で2人並んでたら姉弟に見えないんだってば」
「いやー、にしてもそんな勘違いってリアルにあるもんなんだねぇ。まあ、何はともあれ杞羽が幸せならわたしも嬉しいけどね〜?」
にこっと笑って、頭をよしよし撫でてくれた。
「たくさん悩んで苦しんだ分、春瀬先輩にしっかり幸せにしてもらいなさいよー?」
「う、うん…っ」
今でも充分すぎるくらい幸せっていうか。
「もう隣に住むんじゃなくって、いっそのこと春瀬先輩の部屋に転がり込んだらどう?半同棲みたいな感じでさー」
「いや……もうそれが、ほぼ半同棲状態といいますか……」
夏休み中はほぼ毎日暁生先輩の部屋に泊まって。
自分の部屋にいることが少なくなって。
部屋に戻るのは着替えをとりに行ったり、ほかに必要なものをとりに戻るくらいで。