お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。



***


午前の授業が終わり、迎えたお昼休み。


沙耶とお弁当を食べようとしたんだけど、廊下のほうを見たら見覚えのある人が……。



「ほーら、旦那が迎えに来てるじゃん?」


「もう沙耶ってば、面白がるのやめて!」


なんでか暁生先輩がいた。


どうしたんだろう。
先輩がわざわざわたしの教室に来るなんて。



もしかして会いに来てくれたのかな…とか僅かな期待を持ってみるけど。


あぁ、でも先輩のことだからお腹空いたから来たとか言いそう。


とりあえずそばにいってみないと。



「……杞羽」


「ど、どうしたんですか、お腹空いたんですか?」


たぶん、何か困ったことがあって来てるに違いない。


そうじゃなきゃ、面倒くさがり屋の先輩がここに来るわけないし。

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