お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。



うぅ、もう恥ずかしくてこのあと授業受けられないよぉ……っ。


「……ってか、まだ時間あるからおいで」


相変わらずマイペースさ全開のまま。

わたしの手を引いて、ちょこっと歩いて空いている教室を見つけるとそこに連れ込んで。


ガチャっと鍵をかける音がした。



「ねー、杞羽の唇ちょーだい」


「なっ、む、無理……んんっ」


下からすくいあげるように、うまくグッと唇を押しつけてきた。


今度は唇を外してくれない。



「ま、まだお昼食べてな……い……っ」


「今は杞羽のこと食べたい」


もう何言っちゃってるの……っ!
まさか学校でこんなことするなんて……!


扉に身体を押さえつけられたまま。


鍵をかけたとはいえ、扉1枚越しから廊下を歩く生徒の声とかが聞こえてきてヒヤリとする。



「……んっ、ぅ……」


やだやだ、我慢しようとしても声が出ちゃう。

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