お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。



***


「ねー、杞羽まだ怒ってんの?」


「うぅ、怒ってます……っ!」


ただいま時刻は夜の11時過ぎ。

今日も変わらず先輩の部屋で泊まって、同じベッドで眠ろうとしてるんだけど。


わたしは帰ってきてから、絶賛怒り中。



「別にいーじゃん、周りに騒がれたって」


「よくないです……!!あれからクラスの子たちにいろいろ質問攻めされて大変だったんですから…!!」


なんで怒ってるかって、お昼休みに先輩がクラスメイトの前でキスみたいなことをして。



そのあと教室に戻ってみたら、女の子たち数人に囲まれて暁生先輩と付き合ってるのかとか、どういう関係なのとか根掘り葉掘り聞かれたりして。



「んで、なんでそこで付き合ってること否定したわけ?」


「だ、だって…、そんなこと言ったら大変なことになりそうなんですもん」


女の子たちの嫉妬を買いそう。

< 268 / 350 >

この作品をシェア

pagetop