お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。
でも困ってる人を放っておくのはなんだか可哀想なので、結局晩ごはんを作ってあげることにした。
どうせ自分のも作らなきゃいけないから、2人分になったところでって感じだし。
「それじゃ、わたしはキッチンにいるので、ゆっくりくつろいでてください」
胸より下まで伸ばした髪を後ろで1つでまとめて、最近買ったばかりの、薄いピンクのチェックの可愛いエプロンをする。
今日は買い物に行っていないので何を作ろうかなぁ。
あっ、たしか簡単にグラタンが作れるっていうやつを春休み中に買っておいたんだった。
すぐにできそうだし、材料もマカロニと玉ねぎと鶏肉とチーズさえあればできちゃうからこれにしよう。
あとはサラダとロールパンでいいかな。
テキパキ料理を進めていると、春瀬先輩がキッチンにやってきた。
「なんかいい匂いする」
「あっ、今玉ねぎと鶏肉を炒めてるんです」