お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。
髪はアイロンでしっかり巻いて、横を編み込んでくれて、ゆるくひとつでまとめてもらった。
メイクはよくわかんないので、とりあえず日菜ちゃんにぜんぶお任せ。
「ん〜我ながら上出来っ!杞羽ちゃん元が可愛いからリップくらいでも全然いいけどねっ」
「あっ、ありがとう。こんなにしてもらっちゃって」
「ううん、全然いいよ〜!」
可愛い女子ってさすがだなぁ。
手際いいし、髪もメイクもささっとやっちゃうし。
鏡を見たら、いつもよりちょこっとだけ可愛くなってるような…気がするだけかな。
できれば、先輩にこの姿を見せたかったのに、文化祭とか行事に興味のない先輩は来るかどうかわかんない。
朝、いちおう起こして声かけたけど、文化祭だるいから嫌だとか言って、結局わたしは準備があるから早めに家を出てきてしまった。
……先輩来ないのかなぁ。