お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。
もう、さっきから突拍子もないことばっかり言ってくるから勘弁してほしい。
一緒に住もうとか、お嫁さんになってとか。
フツーの感覚じゃありえないから……っ!
「杞羽に世話してほしい」
「せ、世話って……」
「毎日こんな美味しいごはん作ってほしい」
さらっと美味しいって言ってくれて、
少しだけ嬉しいけど。
でも、やっぱり相変わらず話がぶっ飛んでいるというか。
「美味しかったですか?」
「ん。ここ数日食べた中でいちばん美味しかった」
いったいここ数日なにを食べてたんだって思う。
「だから俺と住もうよ、お嫁さんになってよ」
「いや、なんでそうなるんですか!」
きっと先輩のことだから、自分の世話をしてくれる人なら誰でもいいんでしょ?
別にわたしだからとかじゃないくせに。